iPhoneが売れてるのは日本だけ?海の外はアンドロイドだらけだ

iPhoneが売れてるのは日本だけ?海の外はアンドロイドだらけだ
出典:株式会社カンター・ジャパン

「世界中探しても、日本ほどiPhoneが好まれている国は無い。」

docomoでの取り扱いも2013年9月から開始され、ますます日本国内におけるスマホのシェア率を伸ばす、iPhone(iOS)。しかし、海外ではアンドロイドの方が、より多くの人に使用されているのを知っているでしょうか?

なぜ、ここまで日本だけiPhoneが使われているのか?

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出典:株式会社カンター・ジャパン

市場調査会社の株式会社 カンター・ジャパン(本社 :東京都渋谷区)は、携帯電話 ・スマートフォンおよびタブレット機器の購買 ・使用動向調査を毎月実施しています。2014年1月から3月にかけて、日本で16歳以上の男女を対象に実施した調査によると、過去1ヵ月の間にスマートフォンを新規契約又は機種変更した人のうち、その57.6%がiOSの機種(=iPhone)で、41.5%が Android(アンドロイド)の機種でした。

しかも、シェア率の格差は、更に広がり続けています。

iPhoneとAndroidの広がるシェア格差
出典:株式会社カンター・ジャパン

iPhoneの割合(販売シェア)を前年同時期に行った調査結果と比較すると、日本が8.6%と大きく上昇しているのに対して、アメリカ(マイナス7.8%)、イタリア(マイナス7%)や中国(マイナス5.4%)が大きく低下しています。

アンドロイドは、多くの携帯電話メーカーが様々な機種を発売しているにも関わらず、iPhoneという一機種を販売するAppleにシェア率で負けています。なぜ、日本ではそこまでiPhoneが売れるのでしょうか?

□人の目を気にする、ダサいアンドロイド vs クールなiPhone
□機種自体の価格差、安いアンドロイド vs 高いiPhone
□最初に勝負を決めた、面倒いアンドロイド vs 簡単なiPhone

今回は、上記の3つの観点から、その理由を考えてみましょう。

人の目を気にする、ダサいアンドロイド vs クールなiPhone

2013年11月のBIGLOBE『WidgetHome』公開に伴い、NECビッグローブの企画担当者が、Engadget Japaneseのインタビューに答えた中で、次のような言葉があります。

“「iPhoneユーザーにAndroidは使いにくくてダサいと言われるので、愛着が持てるようなインターフェイスを考えた。」”

日本国内のサービス開発側も、「ダサいアンドロイド vs クールなiPhone」というユーザーの頭の中にある図式を考慮しながら、新たなサービスを考えているようです。ダサい方より、カッコイイ方が欲しいという心理が、ユーザーに働いているのかもしれません。

機種自体の価格差、安いアンドロイド vs 高いiPhone

永江一石氏は、自身のブログで公開した「Androidには性能だけじゃ無くて『欲しくなるデザイン』が必要だと断固主張します」の中で、デザイン性だけではなく、価格の面からもアンドロイドとiPhoneを比較しています。

■国内事情:
□購入時のキャリア負担があるために、価格差をほとんど感じない

“まず日本の場合はキャリアからデバイスを買う人が大半です。キャリアはデバイスの価格を負担する代わりに2年縛りにする。このデバイスのコストはデバイスを買い換えない人の電話代に上乗せされている不公平感はあるわけですが、買う方から見るとデバイスの価格の差が毎月の差に出ない。さらに日本の携帯キャリアは何でも載せの最上機種しか扱わない。Androidのグレードが高い機種とiPhoneの争いで、支払い額に差が無い。”

■海外事情:
□SIMフリーデバイスの購入で価格差が機種選択に影響
□高いグレードのスマホを購入する必要性を感じていない

“ところが海外では、デバイスを買ってからキャリアを選ぶ。つまりSIMフリーのデバイスを買う場合が多い。こうなるとデバイスの価格の差が大きく影響してくる。ちなみにeBayで「日本に無料で送ってくれるAndroid4.4搭載のスマートフォン」で検索すると、中国製のが7000〜8000円でワサワサ出てきます。デバイスの単価がここまで安いのであれば、Androidのシェアが拡大して当然なわけ。通話とSMSとFacebookくらいしか使わないのなら、別にiPhoneとか高グレードのモデルはいらない。アメリカでも格安のAndroid機使ってる人は一杯いるし、アジアの後進国ではたいていこれです。”

日本で、同レベルの高い機能性を持つスマホを比較した際、購入時に感じる金額差が無ければ、カッコイイと思う方、周りのみんなが持っている方を欲しいと思うのもうなずけます。

最初に勝負を決めた、面倒いアンドロイド vs 簡単なiPhone

「日本人のITリテラシーが、欧米人に比べて低い。」ということが、日本のスマホシェア率に影響しているという見方もあります。

J-CASTニュースに掲載された「日本人はなぜこんなにiPhoneが好きなのか ユーザーのITリテラシーが低いから?」という記事で、次のような考え方が掲載されています。

“角川アスキー総合研究所主席研究員の遠藤諭氏に聞くと、考えられる要因を挙げた。まず、欧米と比べて日本のユーザーはITリテラシーが低いとの指摘だ。欧米の学校におけるIT教育の素地は、日本とは比べ物にならないという。そのため、スマホ入門者にとっては比較的操作がしやすいiPhoneに流れるのではないか、と推測した。”

iPhoneは、操作ボタンが1つしかありません。また、購入したパッケージにまともな説明書も同梱されていません。これは、誰でも簡単に使えることを前提にデザイン設計がされているからでしょう。

また、以前友人から言われて再認識したことで、「マナーモードにする時の操作や確認が、アンドロイドよりiPhoneの方が明快だ。買い替えてから、これは良いと思った。」と話していました。そのような細かい部分にまで、設計が行き届いているiPhoneは、仮にITリテラシーが高くなくても使い易いのかもしれません。

また、同記事では、スタートダッシュが勝負を決めたことも指摘しています。 アンドロイド端末が日本国内へ本格的に参入する前に、iPhoneが独走態勢に入り、それが現在の状況にまで影響しているだろうということです。

最後に:クールで、簡単なiPhoneの魅力

今回ご紹介した3つの理由は、たくさんある要因の中の一部でしょう。東京IT新聞では、韓国と日本の政治的な影響のことまで、可能性として言及していました。

1つだけ確かなのは、ユーザーが特定の商品を選ぶ際には、必ず「理由」が存在しているということです。

販促を考える際は、その「選ばれる理由」を顧客からしっかりとヒアリングし、差別化要因を更に強固なものにしながら、顧客満足度を上げ続けなければいけません。私もお客様の声を聞き、日々改善を続けます。

□参考データ:
直近3ヵ月のiPhone(アイフォーン)販売シェアは 57.6%
(2014年5月8日 株式会社カンター・ジャパン)