グレーゾーン事態って?日本はそんなに危ないの?を調べてみた

China & Japan in Diaoyu Island (2012-9-24).jpg
China & Japan in Diaoyu Island (2012-9-24)” by 中国海监总队/China Marine Surveillance – 中国海监总队/China Marine Surveillance. Licensed under Public domain via Wikimedia Commons.

2014年5月18日、先日の日曜日の朝、
自民党の石破幹事長は18日朝、フジテレビの「新報道2001」に出演し、
20日から­始まる集団的自衛権に関する与党協議について、
武力攻撃に至らない「グレーゾーン事態­」への対処を、
先行して議論する意向(YouTube動画)を示していました。

「グレーゾーン事態­」で、日本が危ない?

本日のYahoo!ニュースでも、同内容に関する報道がされていました。

“政府は、武力攻撃に至らないが日本の主権が侵害されかねない「グレーゾーン事態」に対し、自衛隊が発生直後から対応できるようにするために、首相が出動の可否を判断できる制度改正を行う検討に入った。出動に必要な閣議決定をあらかじめ行っておくことで、沖縄県・尖閣諸島のような離島に武装した外国人が上陸してくる事態などに、自衛隊が迅速に対応できるようにするのが狙い。20日から始まった安全保障法制を巡る自民、公明両党の協議でも議論される見通しだ。”

今回のブログでは、このグレーゾーンについて考えていきます。

「グレーゾーン事態­」は、ロケットランチャーを発射されるかもしれない状態

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まず、「グレーゾーン事態­」とは、何なのか?

“有事とまでは言えないが、警察権では対応できないおそれがある事態を指す。政府が問題にしているのは、尖閣諸島への武装集団の上陸や、領海で潜没する潜水艦が退去要請に応じない事例。海上保安庁の装備や、今の自衛隊の権限では強制的に排除できない可能性がある。”
(2014-05-20 朝日新聞 朝刊 1総合)

非常に危険な事態、有事に繋がりかねない状況だけど、
まだ、そこまでは至っていない状態がグレーゾーン事態です。

例えば、ロケットランチャーを持っているかもしれない、
漁民に扮した輩が、尖閣諸島にやってきて、占領したとします。

今現在の日本では、
まず最初に、海上保安庁や警察が対応することになりますが、
もし、この武装集団が、ロケットランチャーや他の武器を持っているとしたら、
海上保安庁や警察の手には負えません。

そしてその後、

“警察や海保では対処できないと判断されれば閣議決定を行い、首相が自衛隊法に基づく治安出動か、防衛相が海上警備行動を発令し、自衛隊が出動する手順になっている。”[1]

さて、「これで良いか?」ということです。

閣議決定まで、時間を掛けている間に、
海保の方が攻撃を受け、亡くなってしまうかもしれない、
他の一般人に、何らかの被害が拡大するかもしれない、
その可能性を受け入れても尚、良しとするかどうかという議論に対して、
安倍内閣は、明確に「No」の答えを出しています。

海上保安庁の装備では、本当に手に負えない?

こちらの画像は、海保の巡視船の装備を示したものです。
この中に、30mm機関砲というのがあり、
これは、戦車にも搭載されるようなしろもの[3]で、
決して弱い武器ではないと思います。

問題は、海上保安庁の仕事とグレーゾーン事態の対応内容の乖離です。
海上保安学校のホームページを見ると、

“海洋秩序の維持、海難の救助、海上防災・海洋環境の保全、海上交通の安全確保、国内外の関係機関との連携・協力を使命”[2]

とすると書かれています。

このように説明した上で学校に入り、
気付いたら、外国人武装集団と戦闘することになりましたでは、
あまりにも海上保安庁の方にとって、
リスクが大き過ぎるのは確かだと思います。

安倍内閣の意思を受け入れることは正しいのか?

“そこで政府はいつグレーゾーン事態が発生しても対応できるよう事前に閣議決定を行い、自衛隊出動の権限を首相に付与しておく検討を開始。上陸を試みる外国人が強力な武器を持っていることなどが分かった時点で首相判断で自衛隊を出動させられるようにする。”[1]

さて、ここで2つの懸念点があります。

 1:自衛隊の出動を相手国が開戦の口実に使う可能性
 2:首相に権限が集中し歯止めが利かなくなる可能性

1については、自衛隊から先に攻撃するようなことがあれば、
かなり大きな問題になると思います。
自衛隊が、先制攻撃を行わない専守防衛を貫くのであれば、
その是非の論議は置いておいて、開戦の口実に使う可能性は低い印象です。

2については、日本の首相の選び方にも関わってくる問題かと思います。
現在、日本国民は選挙で国会議員を選出し、その結果として与党となった党が、
代表を選出し、その人が首相となります。
アメリカとは違い、国民は間接的に首相を選出します。
間接選挙によって決まった首相に、どこまで権限を与えるのかという問題です。

最後に:自分と国を守るため、政治家を選ぶ選挙に行こう

今回のことで思ったことは、
私たちは国民として、もっとしっかり勉強して、
最低でも、選挙に行って投票すべきということです。

無知・無関心ということが、
どれだけ恐ろしいことか、改めて考えるべきだと思いました。

[1]<グレーゾーン>首相判断で自衛隊出動…政府検討

[2]ようこそ!! 海上保安学校ホームページへ

[3]Mk 44 ブッシュマスター II – Wikipedia