孫正義のプレゼン資料作り:3つの対比効果

孫正義のプレゼン資料作り:3つの対比効果

「対比」によって、聞き手の興味を喚起せよ。

退屈で眠くなるプレゼンの多くは、話の内容と展開が平坦で、聞き手に価値を伝えきれていません。プレゼン資料の中で、様々な「対比」を活用することによって、聞き手の意識をプレゼンに集中させることができます。

3つの対比でプレゼンを改善

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出典:SoftBank World 2014(基調講演 孫 正義

リズム・インパクト・顧客価値。

上の画像は、2014年7月15日、ソフトバンクグループが法人向けに行ったイベント「SoftBank World 2014」において、孫 正義氏が行ったプレゼンテーションのオープニングで使用されたスライド(P2とP3)です。この大きな対比から、プレゼンテーションがスタートします。

1:リズムを生み出す、メッセージの対比

リズムを生み出す、メッセージの対比

マイナスの現状をプラスに変えるという、強いメッセージ。

プレゼンテーションでは、「現状をより良くするための何か」を伝えるべきです。孫 正義氏は、「マイナスの現状」を「プラスに変える」というメッセージの対比をプレゼンテーションの中にしっかりと組み込んでいます。

冒頭、「日出ずる国」から「沈みゆく国」に変わってしまった日本の現状を伝えた上で、「日本は必ず復活する」という強いメッセージを伝え、プレゼンテーションの展開にリズムを生み出しています。

2:インパクトを与える、既存品や常識との対比

インパクトを与える、既存品や常識との対比

既にあるモノやこれまでの常識を圧倒するインパクト。

当たり前や常識の中に存在する、不満や不便を解決し、新しい価値を生み出すことがイノベーションへと繫がります。既存品や常識との対比によって、インパクトを生み出しましょう。

この対比を行う場合でも、1スライド・1メッセージの基本を崩さず、シンプルに大切なことを聞き手へ伝えてください。できる限り、文字で説明する内容を絞り、図解を活用しましょう。

3:顧客価値を明示する、導入前後の対比

顧客価値を明確にする、導入前後の対比

根拠(成果数値)を提示し、説得力を高める。

プレゼンの聞き手からすれば、実現性や実証性は、重要な評価ポイントの1つです。その商品・サービスに対して、何らかの投資を行うとすれば、その見返りとして成果を求めるのは当然です。

そこで、顧客価値を明確にするために、導入する前と導入した後で、どのぐらい改善されたかを具体的な数値で示す必要があります。テストケースにおける、導入前後の対比をしっかりと伝えましょう。

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最後に:聞き手へ、価値を伝える。

今回、テーマにした「対比」の話は、デザイン的・表面的なインパクトを追求するということではありません。決して、伝える側が自分本位にならないよう、「聞き手に、価値を伝える。」という最も大切なことを見失わないでください。

現状をどのように変えるか、これまでの常識をどう打ち壊すか、そして、今までにない顧客価値をどのぐらい生み出せるのかという、聞き手が求めている情報をしっかりと伝えましょう。

プレゼン資料を改善し、是非成果を出してください。共に、戦いましょう!