成功心理学、ブランドの役割は幸せを提供すること

成功心理学、ブランドの役割は幸せを提供すること

成功の先に幸せがあるのではなく、幸せの先に成功がある。

「共感企業」の著者でもある、株式会社JOYWOW 代表取締役会長 阪本 啓一氏が、ブランディングに関する講演(主催:一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会)の最後で、「ブランドの役割」について伝えていました。

人を幸せにするブランドは、結果的に成功します。心理学を交えながら、この考え方をご紹介します。

ブランディング:他者の幸福のために行動すると、選ばれる。

ブランディング:ユーザーの幸せを追求する、成功は結果に過ぎない。

経営やマーケティングについて、私が様々な人の話を聞く中で、成功者には共通点があることに気付きました。

「成功者は、顧客・社員・社会の幸福のために常に考え、行動している。」

これは、自己啓発的なことではないと考えています。なぜ、このような人たちが成功を収めているのか?

理由は、非常にシンプルです。そのような考えで行動している企業は、顧客・社員・社会に「選ばれる」からだと考えます。

これまで公開してきた講演に関するブログ記事の中で、「売る」のではなく、「選ばれる」ことを目指すのが、ブランディングであると定義付けしてきました。その上で、「選ばれる」という観点から、「顧客・社員・社会の幸福」を徹底的に追求する企業・ブランドこそ、最もそれに該当するのではないかと考えています。

なぜなら、そのようなブランドは、顧客・社員・社会にとって、必要以上の存在になるからです。それは、ある心理学者が提唱する考え方とも関係しています。

ブランド:人に幸せを提供し続ける存在

『幸せな人だから、成功する』という心理学

ポジティブ心理学者のショーン・エイカー氏は、成功と幸福の関係性について、次のように提唱しています。

多くの人は、一生懸命何かに打ち込み、努力を積み重ねて、成功することで幸せになれると信じています。しかし、人間の脳は、成功することによって、新たな目標を設定してしまうため、もし仮に、幸せが成功の先に存在しているのであれば、人はいつまでたっても、「幸せ」に辿り着くことができないはずです。

「成功の先に幸せがあるのではなく、幸せの先に成功がある。」という考え方が、「幸福優位性」です。より幸せだと感じている人の脳の方が、知能・創造性・活力など様々な面でプラスの方向に転じ、仕事・コミュニケーションが円滑に進み、それは成功へと繫がるというものです。

参考:
「TED」を観て幸福優位になろう!ポジティブ心理学者のTEDトーク7選
酒井光雄オフィシャルファンページ

ビジネスにおける「成功」の指標の1つとして、売上高というものが挙げられます。売上アップを徹底的に追求することも、もちろん大切です。しかし、それはあくまで、顧客・社員・社会から選ばれた「結果」としての指標であり、「選ばれる」ことが前提です。「選ばれる」ビジネスを追求しなければ、多くの企業はいずれ衰退します。

ブランディングを行う中で、「選ばれる」ことを追求した場合、ブランドの役割は何であるのかを考える必要があります。その1つの答えとして、「今までに無い価値を創造し、顧客・社員・社会に対して、幸せを提供する」ことが挙げられます。

「ブランドは、人に幸せを提供し続ける存在であるべき。」というのが、今回の講演を聞いた私の考えです。

□講演に関するこちらの記事もチェック↓↓
NOT To Do、ブランドの約束とファンの構築

最後に:ジブリとディズニーの違い

阪本氏は、講演の中で、ジブリとディズニーについて触れられていました。これは、今回のテーマとも密接に関わってくる部分ではないかと個人的に感じました。

私自身、ジブリは相当好きです。同じ作品を何回も見ていますので、総視聴回数は200回を超えるぐらい、かなりファンだと思います。ジブリは、私たちが見たいもの作ると同時に、様々なメッセージを発信し、私たちに大切なこととエンターテイメントを提供してくれました。

しかし、「幸せを提供する」という永続的な役割を果たせなかったのではないかと思います。

一方、ディズニーは違います。そもそものコンセプトが「夢と魔法の世界」です。人々は様々なキャラクターを愛し、ディズニー作品を見て幸せになり、ディズニーランドに行って「夢と魔法」の世界観に浸り、最高の幸せを体験します。

勿論今でも、私はジブリを否定したりしません。ただ、創設者というカリスマが会社から退いても、ディズニーのように亡くなったとしても、後世に渡り「選ばれ続けるブランド」というのは、やはり「幸せを提供するブランド」ではないだろうかと考えます。

100年、あるいはそれ以上続く企業・ブランドの戦略を考えるならば、ブランディングは非常に重要です。永続的なブランドの役割として、「ブランドは、幸せを提供し続けるために存在する。」という考え方は、非常に大切なものだと感じます。

著者:高橋慶彦(ブログ運営責任者)

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