10万人のファンを獲得!話題のアンバサダーマーケティングの成功事例まとめ

企業も顧客も得する?成功事例から学ぶアンバサダーマーケティングまとめ

企業と顧客の両方にとって価値の高い「アンバサダーマーケティング」が注目を集めています。

TwitterやFacebookなどSNSの普及により、個人が周囲の人に対して、いつでも・どこでも・簡単に情報を共有する手段を手に入れた今、ファンであること自体に付加価値を持たせる「アンバサダーマーケティング」を採用する企業が増えています。今回は、その概念と成功事例について考えていきます。

ファンを企業の宣伝大使に?成功事例から学ぶアンバサダーマーケティング

ファンを企業の宣伝大使に?成功事例から学ぶアンバサダーマーケティング

「企業の商品やブランドのファンを育て、大切にする。」という考え方は、ビジネスにおいて、昔から重要視されてきたことです。

この実現のために、企業はこれまで、リピート購入や友達を紹介してくれた方に割引を行ったり、マスメディアやDMを活用して広告宣伝活動を行ってきました。しかし、金銭的なメリットや広告には限界があります。

なぜなら、競合の会社も同じような施策を展開するため、世の中がそれらで溢れ、顧客にとって雑音として捉えられてしまうようになるからです。

企業が注目する「アンバサダーマーケティング」って何?

企業が注目する「アンバサダーマーケティング」って何?

まず、直訳すると「大使」となる「アンバサダー」とは何を意味するでしょうか?

“アンバサダーとは『会社ないし、会社の商品を熱烈に応援する顧客で、その会社(商品)を強く周囲に薦めてくれる人』というのが一番シンプルな説明だろう。” – The Huffington Post Japan 風観羽 氏 [1]

一言で表現すれば、アンバサダーとは、「熱烈なファン=純粋に企業のブランドや商品を応援する顧客」です。

“アンバサダーマーケティングとは、自社ブランドのファンを「大使」として任命することで、口コミなどでその評判を広めてもらえることを期待するものです。” – AdverTimes 京井 良彦 氏 [2]

日本で広く使われている「アンバサダーマーケティング」では、顧客にとって「アンバサダー」であること自体が、クールで誇らしいという付加価値を生み出し、その「アンバサダー」という存在を顧客に任命します。その結果、「アンバサダー」となった企業のファンが、TwitterやFacebookなどのSNSから、あるいは、対面で友人・知人に会った際、商品やブランドを他者へオススメしてくれることによって、ファンを広げていくという手法です。

京井 良彦 氏もコラムの中で伝えていますが、「アンバサダー」は必ずしも「インフルエンサー」である必要はありません。ブログやSNSなどで多くの人に影響力を持っている「インフルエンサー」であることよりも、企業の商品やブランドの価値を心の底から他人に伝えたい「熱狂的なファン」であることの方が、「アンバサダー」として大切な要素となります。

補足:Brand Advocate vs. Brand Ambassador

日本で広く使われている「アンバサダー」と国際的に使われている「Ambassador」とは、意味が違うようです。その件については、高広伯彦 氏のブログ記事「アドボケイツとアンバサダー: マーケティングやPR業界関係者なら、知っておきたいその違い。」に書かれています。

“両者の最も大きな違いは、「アンバサダー」というのは企業に雇われ、お金をもらっているのが一般的。一方で「アドボケイツ」というのは消費者が100%自らの意思で行っていること。”

本ブログではひとまず、日本で広く使われている言葉としての「アンバサダーマーケティング」と「アンバサダー」について、話を進めさせて頂きますが、一度、読んでおくことをオススメします。

ネスカフェの成功事例に学ぶ、アンバサダーマーケティング

ネスカフェの成功事例に学ぶ、アンバサダーマーケティング

アンバサダーマーケティングの成功事例として、ネスカフェの事例を考えていきましょう。

みなさんは、「ネスカフェ アンバサダ〜♪」というTVCMを見たことがあるでしょうか? ネスカフェは、アンバサダーマーケティングを採用し、成功を収めた企業の1つです。

“ネスカフェアンバサダーは、アンバサダーに応募して選考を通過すると、バリスタがオフィスに無料で提供されるという仕組み。1杯20円程度でおいしいコーヒーをオフィスで味わえるとあって爆発的な人気を集め、すでに10万人以上のアンバサダー登録者がいるという。” – 日経ビジネス オンライン 徳力 基彦 氏 [3]

それでは、10万人のファンを獲得したという、ネスカフェのWebサイトを見てみましょう。

ポイント

このような3つの特典が提供されるネスカフェのアンバサダーですが、アンバサダーになるには、いくつかの条件があります。

□ネスレ会員登録
□30文字以上の希望理由の入力
□一次選考の通過
□電話による選考結果の授受

これらを通過した結果、アンバサダーになることができます。そして、アンバサダーには、2つお願いがされます。

□職場などで、みんなで楽しんでいる様子の写真投稿
□アンケートへのご協力

このようにしてアンバサダーになったファンをWebサイトを活用して、紹介していきます。
アンバサダーの声を掲載したり、アンバサダー同士の交流ができるようになっています。

アンバサダー同士の交流

更に、TVCMへの出演まで依頼し、アンバサダーを巻き込んでいきます。

アンバサダーのTVCMへの出演

更に、ネスカフェは、ユーザー視点に立ったコンテンツとして、「らくらく社内説得キット」を用意しています。

らくらく社内説得キット

仮に、アンバサダーになりたいと思っても、社内の理解を得られなければ設置できません。そこで、社内を説得するための資料を提供しています。また、同時にこれは、バリスタの価値を伝える役割も果たしています。

また、Webサイトの特徴として、サイト全体に、「アンバサダー VOICE閲覧」などの様々なミッションが設置されており、クリアするとプレゼントに応募できる仕掛けが施されています。これは、Webサイトの回遊率を高め、申し込みへ繋げる施策として有効な方法の1つです。

アンバサダーマーケティングの成功者は、まだまだいる!

ネスカフェ以外にも、様々な企業がアンバサダーマーケティングを活用し、成功へと繋げています。成功事例を紹介しているWebサイトや実際に採用している企業のWebサイトをまとめてご紹介します。

アンバサダー・マーケティング:日経ビジネスオンライン
 徳力 基彦 氏(アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 代表取締役社長)が紹介する成功事例に関するコラム記事を見ることができます。

Evernote アンバサダーとユーザから学ぶ | Evernote
パタゴニア:アンバサダー
Xperia™ アンバサダー
LOVE YOUR BODY アンバサダー – THE BODY SHOP
インターコンチネンタル アンバサダー ホテルロイヤリティ・プログラム
東京ディズニーリゾート・アンバサダー

最後に:アンバサダーであることを、憧れられる企業

顧客が、本当のファンに変わるのはどんな時でしょうか?

それは、企業の価値観や行動に感動した時だと思います。単純に安いから、単純に便利だからという機能的な価値の先に、顧客をファンにかえる情緒的な価値が存在します。

「このブランド、この商品、スゴくイイよ!」と友達にオススメしてくれる熱狂的なファンは、企業が日々どのように考え、それをどのような行動で示していくかでしか創れないと考えます。

アンバサダーマーケティングという「手法」だけでなく、企業がその本質を考えてこそ、「アンバサダーであることを、周囲から憧れられる企業」になることができるのだと思います。

参考:
宣伝会議 AdverTimes(アドタイ)
アンバサダーにお金をあげないで!– 寄稿:京井 良彦氏(電通 マーケティング・デザイン・センター プランニング・ディレクター)」

[1]引用:
 究極の口コミマーケティング/アンバサダー・マーケティング | 風観羽
[2]引用:
 アンバサダーにお金をあげないで! | AdverTimes(アドタイ)
[3]引用:
 10万人のファンが動いてくれたネスカフェのアンバサダー:日経ビジネスオンライン