費用対効果の高い販促ツールを作る印刷Q&A。印刷の価格は何で決まる?

印刷の価格は何で決まるの?:費用対効果の高い販促ツールを作る印刷Q&Aまとめ

私は印刷会社を経営している関係上、お客様から様々な印刷物・販促ツールに関するご質問を頂きます。

その中で、特に多いのは、価格に関する質問です。平たく言えば、「どうやったら安くできますか、どうなったら高くなりますか?」という質問です。

そこで今回は、費用対効果の高い販促ツールを制作するためのヒントとなる、印刷物のサイズに関わるQ&Aをご紹介していきます。

印刷費用の仕組みを知って、費用対効果の高い販促ツールを作ろう:サイズ編

印刷費用の仕組みを知って、費用対効果の高い販促ツールを作ろう:サイズ編

印刷業は、製造業です。
ものづくりである以上、価格は、印刷物の仕様で決まります。本ブログでは、価格に影響するサイズについて、具体的な質問から考えていきます。

A4サイズ(210mm×297mm)より少し大きいサイズになると、A4と比べて金額は変わりますか?

回答:
変わります。金額は高くなります。

A4サイズ(210mm×297mm)より少し大きいサイズになると、A4と比べて金額は変わりますか?

よくある質問として、

「A4の3つ折(仕上がりサイズ:210mm×100mm)の印刷物を少し大きくして、A4変形(210mm×394mm)の観音折(仕上がりサイズ:210mm×100mm)のパンフレット・リーフレットを作りたい。」

というご相談があります。

印刷の費用を決める際、「面付けが何個できるか」が大きなポイントとなります。

まず、A4サイズの印刷物を制作する際、印刷会社はA4サイズの印刷用紙を使って印刷をしません。

A2・A3・A4

それよりも大きいサイズのA2やA1サイズ相当の印刷用紙に、何個か並べて印刷します。A4の2倍のサイズがA3、A3の2倍のサイズがA2ですので、A2にはA4を4個並べることができます。つまり4面付けできることになります。

ここで、お伝えしたいのが、印刷用紙は基本的に、A判・B判サイズをベースに作られているということです。(A判より少し大きい菊判、B判よりも少し大きい四六判という紙のサイズもあります。)

A4変形(210mm×394mm)面付け

つまり、A4サイズだとA2サイズに4面付けできますが、A4変形(210mm×394mm)は4面付けできません。その結果、使用する印刷用紙の量や、印刷するのに掛かる時間が増えてしまい、結果的に印刷費用が高くなるというわけです。

A4サイズ(210mm×297mm)より少し小さいサイズになると、金額は変わりますか?

回答:
サイズと枚数によって、金額が異なります。

B5サイズ(182mm×257mm)より大きければ、A4サイズと同じ印刷費用となり、変わりません。

一方、B5サイズと同じか小さいサイズであれば、B5サイズの印刷費用と同じになり、枚数が多いほど安くすることができます。

これも、先程ご説明した「面付け」に関係します。

面付け

A4よりも少し小さい場合、A4を印刷する場合と同じ量の印刷用紙と印刷時間が掛かりますので、印刷費用は変わりません。

ただし、サイズがB5サイズになると、枚数に応じて金額を安くすることができます。枚数が多ければ多い程、安くなる差額は大きくなり、枚数が少なければ、A4サイズの場合とほとんど変わらない金額になります。

最後に:印刷物のサイズで、何面付けできるか考えよう

印刷物のサイズが定形サイズから離れ、変形になればなるほど面付けは複雑になりますが、基本は同じです。

原則として、印刷は小さいサイズが安くなります。その上で、印刷の金額にサイズが影響するかどうかの境界は、「何面付けできるか」です。

悩んだ場合は、計算機でサイズ計算するか、実際にイラストレーター(Adobe Illustrator)上で並べてみましょう。その場合は、塗り足しの部分が重ならないように注意して下さい。

様々な加工を行う場合や、目立つようにあえて変形サイズにする場合に、この費用計算の考え方は参考になると思います。是非、費用対効果の高い販促ツールを作るために、印刷物のサイズもしっかり検討して下さい。

【補足】
今回は、話を可能な限りシンプルにするために、菊判・四六判を使用せず、A判・B判でご説明しました。