大判印刷、安ければ良い?

大判印刷、安ければ良い?

ネットで大判印刷と検索すると目に入る、激安・格安という文字。とにかく安く、ポスターを印刷できれば、それで良い。

顧客が求めているのは、本当に安さなのか?

6年半ほど前に、当社も印刷通販サイトの運営を開始しました。公開当初からお取引を頂いている企業の中に、大手ゲーム会社様がいます。

もっと価格の安い会社があることをご存知ですが、当社をご利用頂いています。選定理由は、品質とスピード。結局、1枚あたり数百円の価格差など二の次です。

ここに、印刷業界の大きな問題が隠れています。

安ければ良い、それは誰の声?

安ければ良い

過去15年は、印刷業界にとって暗黒時代。景気不調、印刷需要の低下、ネット印刷通販の普及により、印刷価格が下がり続けています。

勿論、技術の進歩による作業の効率化も起因していますが、それは同時に品質の均一化に繋がり、顧客から「A社は、もっと安く印刷するよ。」と言われる始末。

それに対して、印刷会社の返答。
「では、当社も勉強させて頂きます。」

私は、この言葉を使ったことがありません。何の戦略も無しに、ただ単に競合より安くすることが良いと思えないからです。

しかし、多くの印刷会社がこれを繰り返す内に、「安くすれば、仕事は取れる。」という考えが、頭から離れなくなります。これが、印刷業界の大きな問題です。

顧客ニーズを理解する努力の圧倒的不足。

安さだけを求める顧客が、市場の大部分を占めているのであれば、致し方ないでしょう。しかし、本当にそうでしょうか?

大判印刷の決め手は、安さか?

大判印刷の決め手

私の結論は、No。顧客へのインタビュー・アンケート結果、Googleの検索ボリュームの推移を見て、そうではないと考えています。

確かに、安さを追求する顧客も存在します。しかし、安さを追求する顧客は、更に安い価格で提供する競合に奪われます。そして、更に安くするしかありません。

Googleの月間検索ボリュームを見ると、「大判印刷・大判プリント・大判出力」の3つを足しても2000回未満。この小さな市場で、価格勝負するのは非常に厳しい。

安さではなく、別の方法で差別化しませんか?

印刷の弱点は、反応率の改善

反応率の改善

印刷の大きな弱点は、反応率を測定しスピーディに改善できないこと。この点で、Webやデジタルサイネージに対し圧倒的に負けています。

成果を出し続けることこそ、顧客が本当に達成したいことだと私は考えています。目立つ掲示物を安く制作することではありません。

恐らく近い将来、反応率を測定し改善する仕組みを提供できなければ、印刷会社はこの領域で仕事の大部分を失います。

逆に、既存顧客に対して反応率の改善ソリューションを提供できれば、大判印刷から次のステージへ移行することも可能でしょう。

まずは、顧客に聞くことが大切。

□どのような顧客が(Who)
□いつ(When)
□どこで(Where)
□どのように(How)
□誰に対して(Whom)
□何を(What)
□どのぐらい(How much)
 達成したいのか? そして、
□それはなぜなのか?(Why)

顧客のニーズを理解し、問題の本質を追求し、改善するソリューションを提供することが重要です。

□こちらの記事もチェック↓↓
ステッカー印刷が難解すぎる問題

最後に:作るだけじゃ、もう無理。

顧客にとって、ポスターを安く印刷することがゴールではありません。

それを活用して、何を達成したいのかがポイントです。集客数アップ、商品認知度アップ、顧客単価アップなど、何か達成したいことがあるはずです。

その成果数値を最大化させることが重要。ただ安く作るだけの印刷会社では、もう生き残れません。成長を目指し、共に戦いましょう。