カラー名刺印刷1000円以下、10年後どうなる?

カラー名刺印刷1000円以下、10年後どうなる?

先日、片面カラーの名刺をご納品しました。100枚印刷して3,780円。もしかすると、ネットで名刺を注文された経験がある方は、こう思われるかもしれません。

ちょっと、高くない? ぼったくり?

比較すると、確かに高いです。しかし、不当ではありません。
ご納品前に、商品と同じプリントした実物で校正を行いました。結果、品質にご満足頂き、大変喜ばれました。この方は、当社の提示した価格が一般的なネット印刷通販の価格より高いことをご存じでした。

「多少金額が高くても、信頼できる会社から、
 高品質な商品を購入できて良かった。」

ネット上には、名刺を激安で印刷する会社がたくさん存在しています。

現在、カラー片面 名刺印刷 100枚の相場は、1000円以下。

印刷会社の目線で計算してみました。毎月500件ほどの名刺印刷をコンスタントに受注すると、この金額が実現可能です。ただし、超薄利多売。

お客様からすれば、安い方が良いに決まっています。しかし、印刷業界は自ら名刺という紙製品の価値をただ下げているように感じます。

将来を見据えて、価格を決めている印刷会社はどれだけあるでしょうか?

名刺印刷、10年後どうなる?

名刺印刷、10年後はどうなる?

そもそも、10年後に名刺を使う人はいるの?

かなり減るでしょう。むしろ、不要になると私は考えています。考えてもみてください。既に現在、私たちの行っていることは、とても非効率です。

わざわざ紙に印刷した情報をスマホやPC周辺機器でスキャンしてデータ化し、クラウドサービスを活用して管理。また、印刷物は情報のアップデートも一苦労。これって、かなり非効率ですよね。

スマホの普及、次はウェアラブル。IoTの普及も2020年までに加速する流れの中、貴重な資源から作られた紙に印刷し、情報交換するというのはナンセンスです。

印刷業界は、また1つ価値を失うのか?

そうは思いません。何事も新しいものが普及するのには、ステージが存在します。最初の変化は、緩やかです。

現段階ではまだ、印刷ノウハウを持っている印刷会社に僅かながらアドバンテージがあると考えています。印刷会社に残された選択肢を考えてみましょう。

印刷会社に残された5つの選択肢

印刷会社に残された5つの選択肢

1:何もせず、衰退する
2:名刺の安さを追求し、力尽きるまで戦う
3:活版技術や和紙で、付加価値を提供する
4:いっそ無料にして、収益モデルを変える
5:新たな製品で、イノベーションを起こす

私は、1と2を選択しません。いずれ、消える運命です。

3は、市場拡大が望めませんし、現在の名刺とは違う意味合いになるでしょうが、慣習を重んじるコアなファンは残るでしょう。個人的には、これも選択しません。

狙うべきは、4・5だと考えています。

実際に計算してみて、既に1000円以下という金額が、ほぼ原価に近いと分かりました。お金が、お客様→印刷会社→仕入先に流れ、本当に僅かだけ残る状態です。

それならばいっそ、無料かそれに近い料金にしてグロースハックに注力し、別の収益モデルを生み出した方が良いのではないかという考えです。(過去の事例を研究し、テストする必要があります。)

その後、ユーザー会員に対して新たな製品を提供し、イノベーションを起こすという流れを構築できれば、印刷会社に残されたアドバンテージを活かせます。

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最後に:印刷会社の2代目

私は、自身が起業家であると同時に、父が創業した印刷会社の2代目です。

故に、自分は純粋なアントレプレナーではありません。しかし、イノベーターであり続けたいと考えています。

印刷は、古い業界です。技術は進歩していますが、それは主に効率化や品質向上という側面に関してです。私は、印刷会社の中から、革新的なサービスを生み出していくべきだと考えています。

まだまだ、イノベーションのヒントが埋もれているはずです。顧客価値の向上を目指し、挑戦を続けます。印刷に関わるみなさん、共に戦いましょう。