チラシを印刷するだけの会社、もうダメでしょ

チラシを印刷するだけの会社、もうダメでしょ

チラシを印刷するだけの印刷会社は、10年以内にかなり消えます。

印刷業界にいる私の予測です。なぜか?

昔はプッシュ型広告であるチラシを活用すれば

□ターゲットにリーチ可能
□老若男女に情報伝達が可能

と考え、多くの企業が集客手法として紙のチラシを活用してきました。「こういうチラシを印刷したいんだけど、お願いします。」

しかし、印刷するだけの会社では、もう顧客の要求に対応不可能。なぜなら、印刷して配布するだけでは、結果が出ないから。「反応率、改善されないよ。」

印刷するだけの会社は、もうダメ

印刷するだけの会社は、もうダメ

なぜ、もうダメなのか?

まず、ターゲットリーチ(配布方法)について、3つの方法を見てみましょう。

1:新聞折り込み
  新聞の購読者減少、若者離れで
  ターゲットにリーチできない

2:ポスティング
  配布先のターゲティングが重要

3:DM(ダイレクトメール)
  顧客管理(CRM)が重要

多くの印刷会社は、新聞折り込みを活用してきましたが、まずこの方法がもう通用しません。2と3は、マーケティングの領域です。多くの印刷会社は対応不可。

2のポスティングに注目したのが、印刷通販のラクスルさん‎です。チラシ印刷からポスティングまで、ワンストップで受注しています。

このビジネスモデルは容易に真似できます。ポスティング会社と提携すれば良いでしょう。ただ、ラクスルさんは、グロースハックに注力し、印刷受注の先を見ています。しっかり将来を見据えて、考えることが重要です。

以前、「A4チラシ印刷@2円以下」という記事を書きましたが、どのような解決策を考えるにしろ、顧客価値の向上を追求すべきです。

今の印刷会社には、それが圧倒的に不足しています。

いっそ、紙への印刷を止めたら?

いっそ、紙への印刷を止めたら?

凸版印刷さんは、Shufoo!という電子チラシお届けサービスを展開しています。

4年以上前からスタートし、2014年12月の時点で、月間2億640万PVを達成。アプリダウンロード数も500万DLを突破。

更に注目すべきは、Shufoo!を見て、3回に1回以上買い物に行くと答えたユーザーが、66%もいる点です。O2Oアプリとしての有効性も示しています。

チラシの閲覧数に応じて広告費を支払うモデルですので、企業にとって非常に費用対効果が高いと言えます。その他、様々な優位性も打ち出しています。

今から、印刷会社が同じことを始めても恐らく勝てないでしょう。普通の印刷会社と凸版印刷さんでは、資本力が違いすぎますし、後発では余計に厳しい。

ただ、抜け道はあると考えています。

例えば、新たなSNSを構築する方法です。米国では「Nextdoor」という地域密着型のSNSが、存在価値を高めています。

小さなコミュニティを形成する仕組みを提供し、新たなプラットフォームを構築できれば、ビジネスマッチングのチャンスを生み出せる可能性はあります。

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最後に:印刷することに拘らない

印刷することに拘らず、本気で顧客価値を追求できるか?

究極的には、この問いに打ち当たります。これまで蓄積したノウハウや設備など、財産を活かしながら次のステージへ移行する方法を考えなければいけません。

なぜなら近い将来、情報伝達媒体として、社会が紙を必要としなくなるからです。10年という予測すら、甘いのかもしれません。

社会のニーズ、顧客価値を考え抜き、共に行動を起こしましょう。