MIT式問題解決の4ステップ:本質とは何か?

MIT式問題解決の4ステップと本質の意味

スジの良い答えは
本質から考えないと生まれない

(はじめに)

優れたリーダーは、発生する問題を解決し続けます。なぜ、それが可能なのでしょうか?

それは彼らが、問題解決において「本質」を捉えることの重要性を理解し、それを突き詰めているからです。では、そもそも「本質」とは何なのでしょうか?

それについて考えを巡らしている時に読んだのが、今回ご紹介する「本質思考―MIT式課題設定&問題解決」(著者:平井 孝志)です。

本質思考:MIT式課題設定&問題解決

本質思考には、4つのステップがある。

本書籍の著者は、ローランド・ベルガー 執行役員の平井孝志氏。2015年4月から、早稲田大学ビジネススクール客員教授に就任される予定です。

平井氏は、MIT(マサチューセッツ工科大学)に留学し、そこで「システムダイナミクス(MITの看板授業の1つであるシミュレーション手法)」を学び、その考え方をベースに、本質思考の4つのステップを提唱しています。

ステップ1
 モデルを描く
ステップ2
 ダイナミズムを読み解く
ステップ3
 モデルを変える打ち手を探る
ステップ4
 行動し、現実からのフィードバックを得る

(チャプター2)

そもそも「本質」とは何なのでしょうか?

システムダイナミクスと本質

現象の裏には、必ず本質が存在する。

現象の裏には、必ず本質が存在する。

システムダイナミクスでは、ものごとの本質を、現象の裏側にひそむ「構造(モデル)」「因果(ダイナミズム)」として捉えていた。(チャプター2)

本質を捉えることができない人の多くは、目の前にある現象しか見ていません。

現象の裏には、モデルとダイナミズムが必ず存在しています。言い換えれば、現象とは、モデルとダイナミズムの結果に過ぎません。本質を捉えるには、モデルとダイナミズムについて考えることが重要です。(チャプター2)

モデルとは何か?

要素と因果関係をシンプルに考える

モデル

まずモデルだが、これは余計な枝葉末節を削ぎ落とした、抽象的な1枚の図のことだ。(チャプター2)

モデルを読み解くとは、どういうことか。一言で言うと、絵的な発想で、シンプルに、最も大切なことを抽出し、その全体を描いてみるということに他ならない。(チャプター3)

本質から考えるためには、何がその現象を引き起こしているかを読み解く必要があります。

考えるべき最も大切な要素は何なのか、そして、どのような因果関係があるのかを抽出し、その全体像をシンプルなチャート(絵)として、1枚の紙に書いてみることが大切です。(チャプター3)

ダイナミズムとは何か?

長期的視点で、影響を及ぼす要素を見極める。

ダイナミズム

「ダイナミズムを考える」とは、時間軸の考え方を入れて、モデルがどのような振る舞いをするのかを見ていくことである。(チャプター2)

現象を生み出すモデルが見えて来たら、次は、そのモデルがこの先どのような振る舞いを生んでいくのかを発想していく。絵的に発想したモデルが、どんな因果関係によってどんなダイナミズムを生んでいくかを考えるのである。このダイナミズムが理解できれば、対症療法ではない、本質的な解決策を考えることができる。(チャプター4)

本質を見極めるためには、一過性ではなく、長期間継続した際にどのような結果をもたらすかまで考える必要があります。

平井氏は、ダイナミズムを読み解く方法について、いくつか例を挙げてくれています。重要なことは、長期的な視点で考え、その中で影響を及ぼす要素が何であるかを見極めるということです。(チャプター4)

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最後に:本質思考は鍛えられる

平井氏は、本書の最終チャプターで、本質思考を鍛えるトレーニング方法について伝えてくれています。

少しの時間と、
考える意思があれば、
いつでも誰にでもできる

(チャプター7)

本書では、6つのトレーニング方法が紹介されています。誰でもできる方法ですので、是非チェックして、実践してみてください。私自身も、自己成長のために、本質思考を鍛えていきます。