
東北の青森県で、創業100年を迎えようとしている会社がある。
インテリア事業・ビルメンテナンス事業を展開する、三幸株式会社。4代目となる 代表取締役 三枝壮平さんは、新たな挑戦をスタートした。
ゴールデンウイーク中、八戸酒造株式会社(青森県八戸市)の歴史ある酒蔵にて、初のイベントとなる「ギャッベ展」が、5月4日まで開催されている。
100年の先に、4代目の挑戦。
4月27日、八戸市のイベント会場へ。
そこで、新事業について三枝壮平さんからお話をお聞きした。
【動画】三幸株式会社 代表取締役 三枝壮平氏
同社にとって創業から初めての試みとなる、BtoC事業。「CLASSIQ」というブランド名でスタートする新事業では、「心揺れるモノを伝える」をミッションに、地方の消費者と長く使える素敵なモノとの出会いを提供する。
まずは、ゾランヴァリ ギャッベ(イランの遊牧民が手織りする、草木染めの絨毯)の販売、美術展の企画、運営を行う。
子孫に受け継がれる、モノと想い。

本事業を通して、いつもの暮らしの中に「想いと共に受け継がるモノ」を提案し、心が豊かになる社会を創造したいと、三枝さんは話す。
2〜3年使って捨ててしまう消費する生活ではなく、50年・100年と受け継がれる「1つのモノを大切に使う価値観」に共感してくれる方は、地方にもいると言う。
ただ、地方にはそういうモノに触れる機会が非常に少ない。三枝さんはギャッベに出会い、「今その場所が無いなら、自分が創ればいい。」と考えたそうだ。
いつの間にか日本から失われてしまった、「親から子へ、子から孫へ、大切なモノと想いが受け継がれる文化」を地方から復活させ、社会をより豊かにしたい。
そんな熱い想いを三枝さんは伝えてくれた。
100年の節目、4代目としての挑戦。

同社が100年の節目を迎える中で、初めて自ら新しい事業を立ち上げたことについても、三枝さんは伝えてくれた。
「今まではどうしても、先代の築き上げてきた歴史を守ることが頭にありました。でも、自分で新しい事業を始めてみて、苦労することも多いですが、それ以上に毎日ワクワクしています。何より、イベントを通してお客様から直接、『こういうのを八戸で見たかった。素敵なモノを紹介してくれて、ありがとう。』と言われて、本当に嬉しいです。」
後継者の中には、守ることを重視する余り、リスクを取れずに挑戦を躊躇する人も多い。私自身、印刷会社の2代目として、その気持ちも少しは理解できる。
しかし、次世代のリーダーとして生き残るためには、挑戦と変革は必須。顧客や社会のニーズを見失った「現状維持」は、衰退へと繋がりかねない。
三枝さんの行動は、多くの後継者に勇気を与えてくれるはずだ。
300枚のイラン遊牧民の手織り絨毯を展示
登録有形文化財にも指定される、八戸酒造さんの歴史ある酒蔵。

2階へ上がると、そこには。

300枚のイラン遊牧民の手織り絨毯。

【イベントは5月4日まで】
会場では、世界No.1ブランド「ゾランヴァリ」のギャッベを300枚展示。これは、東北最大規模。様々な公開イベントやご来場記念品もご用意しています。
ゴールデンウイークは、八戸でオシャレな時間を過ごしませんか?
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【動画】三幸株式会社 代表取締役 三枝壮平氏
最後に:挑戦を躊躇する後継者へ
三枝さんのインタビューから学んだことは、非常に多い。
1:共感を得る価値を提供する
2:今無いモノを自ら創る
3:リスクを恐れない
4:まずは小さく始めてみる
5:成長のため挑戦を続ける
東北の起業家・経営者のみなさん、共に挑戦を続けましょう。
TOHOKU INNOVATION by 2020

東北プリントワールド株式会社は、本気で社会を変えようとする東北の起業家・経営者のマーケティング活動を支援し、東北・日本の地域経済活性化に貢献します。
□使命:東北に1万人の雇用を創出
□東北の起業家100人 × 年商100億円
= 東北に1兆円産業を創出
本プロジェクトは、次世代の東北と人類のため、個々の力を活かす繋がりを構築し、成長し続けるリーダーが地域経済を牽引する社会の創造に寄与することを目的としています。