
本日(2015年4月22日)の日本経済新聞 朝刊の1面は、スカイマークが再上場を目指すというニュース。
【ポイント】
□投資ファンド インテグラル 50.1%出資
□ANA 19.9%出資 + 金融機関 30%出資
□5年以内の再上場を目指す
□ANAの出資により、大手3社体制は崩壊
□国交省はANAからの出資に期限設置を促す
資本金は合計で約180億円となり、会長はインテグラルが、社長はANAが指名することになります。従業員の雇用は原則的に維持されるとのことです。
万一、あなたが経営者として経営再建を迫られたら、どうしますか?
経営者たちが、どのように危機を乗り越えてきたのか、名言から学びましょう。
経営再建と5人の名言

それでは、経営再建を実現した5人の名言をまとめてご紹介します。
1:JAL再建/稲盛和夫の名言
2:日立再建/川村隆の名言
3:東芝再建/土光敏夫の名言
4:アサヒビール再建/樋口廣太郎の名言
5:Apple再建/スティーブ・ジョブズの名言
名言から学び、経営再建で重要なことを考えていきましょう。
1:JAL再建/稲盛和夫の名言
僕は航空業界について何も知らない素人です。僕が持ってきたのは2つだけです。ひとつはフィロソフィー(哲学)、もうひとつは部門別採算制度です。
企業に起こる全てのことは、そこで働く人たちの意識と行動が招くもの。それをしっかりと自覚し、命がけで改善しなければ、良い企業にはならないのです。
2:日立再建/川村隆の名言
経営再建のときに本当に大事だったのは、我々はこの後どうやって生きていくのか、会社の方向性を全社員に示す、ということでした。
経営者にとって、ビジョンを示し、ミッションを掲げることは非常に重要な仕事です。それを全社員に浸透できなければ、会社は1つの方向に進みません。
3:東芝再建/土光敏夫の名言
諸君にはこれから3倍働いてもらう。役員は10倍働け。俺はそれ以上に働く。
現状をきちんと理解して貰い、社員にも協力をお願いする必要があります。そのためには、リーダー自らその覚悟を明確に示し、行動することが重要。
4:アサヒビール再建/樋口廣太郎の名言
ただ私は、アサヒビールをせめて世間並みの会社、世間で存在価値を認められるような会社にしたいと願っていただけでした。世間から、「あの会社はいい商品もできない、活気もない、活力もない」といわれたから勢いが落ちてきたわけですから、それを世間並みに持っていけばいいということだったのです。
まずは、当たり前のことを完璧に実行することが大切。それができない状態で、大きなことを成し遂げられるわけがありません。愚直に行動あるのみ。
5:Apple再建/スティーブ・ジョブズの名言
アップル社再建の妙薬は、費用を削減することではない。現在の苦境から抜け出す斬新な方法を編み出すことだ。
企業経営の過程において、従来の方法だけでは解決できないことも発生します。イノベーティブに新しい価値を生み出し続けることは非常に重要です。
□過去記事もチェック↓↓
働き方を考える5つの名言
最後に:人とミッション
企業は、人です。企業に関わる人の意識次第で、行動が変わります。行動が変われば、経営も変わります。
ミッションを喪失すると、企業は崩壊します。これは、イー・アクセス株式会社(現ワイモバイル株式会社)創業者 千本倖生氏の言葉です。
人とミッションを大切にし、リーダー自らが挑戦する姿勢を貫き通しましょう。