27年ぶりカシオは次の世代へ、樫尾4兄弟の名言

27年ぶりカシオは次の世代へ、樫尾4兄弟の名言
Casio cm602 by Celcom

カシオ計算機は、樫尾和宏氏(現取締役 専務執行役員)が社長に昇格する人事を発表。同氏は、カシオ創業メンバー「樫尾4兄弟」の一人、樫尾和雄氏(現社長)の長男で、カシオの社長交代は27年ぶりになる。

「樫尾4兄弟」とは、樫尾茂氏を父とする「忠雄氏・俊雄氏・和雄氏・幸雄氏」の4人兄弟。彼らは、カシオから世界へ、様々な商品を送り出した。

カシオ「樫尾4兄弟」の名言

カシオ「樫尾4兄弟」の名言
Casio F-91W 82T38575 by Ashley Pomeroy

「樫尾4兄弟」は、それぞれの立場でカシオを創業期から支え、世界の電機メーカーへと成長させた。彼らの名言から、成功の鍵を考えてみよう。

1:カシオ(財務)樫尾忠雄氏の名言
2:カシオ(開発)樫尾俊雄氏の名言
3:カシオ(営業)樫尾和雄氏の名言
4:カシオ(生産)樫尾幸雄氏の名言

それでは、個々について見ていこう。

1:カシオ(財務)樫尾忠雄氏の名言

カシオ(財務)樫尾忠雄氏の名言

よい種をまけば必ずよい実がなる。最善を尽くせば必ず報いられる。

長男である樫尾忠雄氏は、創業期に社長を務めた人物で、主に財務の柱としてカシオを支えた。

成果を得るためには、まず最初の一歩を踏み出すことが必要。そして、価値の高い商品とは何か考え抜き、行動と改善を繰り返し続ければ、成功はできる。

2:カシオ(開発)樫尾俊雄氏の名言

カシオ(開発)樫尾俊雄氏の名言

「必要は発明の母」とよく言われます。それに対して私は、「発明は必要の母」を持論としています。世の中の多くの人が必要性を認識するようになった段階で開発を始めても、もう遅いんです。我々が発明した製品を見た人が「ああ、これは自分にとって必要な製品だ」と感じて、受け入れてくれる。それが理想です。

次男である樫尾俊雄氏は、名誉会長を務めた人物で、主に開発の柱としてカシオを支えた。世界初の小型純電気式計算機を初め、様々な商品を発明した。

成功するためには、顧客や社会のニーズを敏感にいち早く捉え、新しい価値を生み出すことが求められる。今はまだ無い「0から1」を創造することが鍵。

3:カシオ(営業)樫尾和雄氏の名言

カシオ(営業)樫尾和雄氏の名言

つくづく感じるのは、「過去の遺産」で食いつないでいる会社が多いということ。カシオも、兄であり会長でもあった樫尾俊雄が発明した時計や楽器、計算機など、20世紀の遺産で現在も食っている。これではダメだ。これからは21世紀の新しい資産を作らなければならない。

三男である樫尾俊雄氏は、現在社長を務めている人物で、主に営業の柱としてカシオを支えた。6月26日付で社長の座を譲り、会長職に就く。

企業は、走り続けなければならない。挑戦を止めた企業は、いずれ衰退する。高い競争力と成長率を維持するため、イノベーションを起こし続ける必要がある。

4:カシオ(生産)樫尾幸雄氏の名言

カシオ(生産)樫尾幸雄氏の名言

いつも鮮度を求め、これでいいのかと問い続ける。そして、もっといいものがあれば、古いものをぱっと捨てて、切り替える。これが変化の速い時代に勝ち残るカギです。

四男である樫尾幸雄氏は、副社長を務めた人物で、主に生産の柱としてカシオを支えた。技術は生鮮食品と同じで、鮮度が重要であると伝えている。

そのためには、陳腐化したモノを捨てる覚悟と未来を捉える視点が重要。開発を行っている間に古くなってしまうのでは、顧客から選ばれない。

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最後に:事業継承の鍵

事業継承において重要なことは、イノベーションを起こし続ける姿勢を忘れず、壮大で共感を得るビジョンを掲げ、ミッションに取り組み続けることである。

特に、世襲による事業継承を行う場合は、この点を肝に銘じなければならない。劇的に技術革新が起きる時代において、現状維持とは衰退と同義である。