
良い事業なのに、勿体無い。
私はこの1年間、クライアント向けのプレゼンに加え、ビジネスコンテストやスタートアップイベントでのピッチなど、様々な場でプレゼンの機会を頂きました。
他の参加者のプレゼンを聞き、非常に勿体無いと感じることが多々ありました。
プレゼン失敗事例と7つの要因
リーダーに問われる、プレゼン力。

優れたビジネスプランを持っているにも関わらず、プレゼンが不十分であるために損をしていませんか?
私が見た事例から、失敗要因を考えてみます。
1:根本的に準備不足
原稿を読み、時間オーバー。

聞き手に、準備不足と判断された場合、評価は著しく低下します。
スティーブ・ジョブズは、5分のプレゼンのために何時間もリハーサルを行ったそうです。原稿をただ読んでも、聞き手にあなたの想いは伝わりません。
2:複雑
1スライドに、複数メッセージ。

いきなり複雑な説明を聞いても、聞き手は理解できません。
1つのスライドで伝えるメッセージは、必ず1つに絞りましょう。大切なことだけをシンプルに伝えると、聞き手の理解度は高まります。
3:文字が多い
小さい文字は、読めない。

そもそも、スクリーン上の小さい文字を聞き手は読めません。
文字のサイズは、最低24pt以上。そして、画像やチャートを有効的に活用し、可能な限り文字を減らしましょう。文字が多すぎると、聞き手の負荷となります。
4:専門用語の羅列
配慮すべき、聞き手の知識。

聞き手の基礎知識を無視すると、価値が伝わりません。
どんなに専門用語を並べても、相手が理解できなければ意味がありません。聞き手が容易に理解できるかどうか、使用している言葉をチェックして下さい。
5:顧客価値が不明
顧客価値が無ければ、続かない。

顧客を見ていないサービス・商品は、発展しません。
どんなに素晴らしい技術を持っていても、ユーザー・顧客にとって価値が無ければ、ビジネスとして持続できません。特に製造業の方は、ユーザーファーストの重要性を理解しましょう。
6:自信が無い
信じきれないなら、止めるべき。

あなた以上に、事業の可能性を信じられる人は存在しません。
以前聞いた講演の中で、グロービス代表 堀氏が「起業家に必要なただ1つの資格」について伝えてくれました。
「可能性を信じること。
それが、起業家精神。」
7:熱意が足りない
あなたが行うべき理由は、何か?

熱意を伝えれば、熱意が返ってきます。
「マッキンゼー流プレゼン技術」でも伝えた通り、エネルギーと熱意をもって聞き手に価値を伝えましょう。最後に評価されるのは、プレゼンテーターという1人の人間です。
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最後に:中身は大丈夫?
価値の高い中身(ビジネスプラン)があってこそ、今回ご紹介したプレゼンのポイントが活きてきます。
□独創性・新規性
□市場性・成長性
□実現可能性
このようなポイントをしっかり見つめ直しましょう。加えて、これからのビジネスは社会性も重要視されます。共に改善しながら、成功を目指しましょう。