媒体として紙は役割を終える

媒体として紙は役割を終える

10年以内に、宣伝・販促・広報・出版業界は大きく変わる。なぜなら、情報伝達の手段として紙媒体がその役割をおおよそ終えるからだ。

【紙媒体が持つ3つの強み】
 □老若男女、誰でも見られる
  →情報リテラシーは不要
 □その場で、すぐに見られる
  →特定の操作やアプリは不要
 □現物を持ち帰り、後でも見られる
  →捨てられるまでは有効

現時点では、このような紙媒体の強みが存在する。しかし近い将来、紙がデジタル媒体に勝てる要素は無くなる。結果、多くは代替される。

ただ、一部残るモノもある。

例えば、商品パッケージ。パッケージは、商品の情報を伝達すると同時に、それ自体が商品の一部として本体を保護し、棚に陳列される。小売店が消えない限り、パッケージは残る。

要は、パッケージのように「情報伝達以外の役割」を有しているかどうかだ。これが、残るか消えるかを決める重要なポイントとなる。

何を印刷するかではなく、何を実現するか

何を実現するか

印刷物に関わる業界は、生き残れるか?

まだ、可能性はある。それには、「何を印刷するかではなく、何を実現するか」を徹底的に突き詰めれば良い。

印刷会社は、製造業。新たな価値を生み出す製品をつくることができない企業や業界が、生き残れるわけがない。紙にただ印刷しても、新たな価値は生まれない。

印刷物の本質を見極めろ

印刷物の本質を見極めろ

例えば、名刺。名刺の役割・ゴール・問題点を考えて、印刷をしている会社がどれほど存在しているだろうか?

□役割:
 情報交換ツール
□ゴール:
 会社の利益に繋がる人脈を増やす
□問題点:
 管理が不十分で成果が出ていない

これに目を付けたのが、クラウド名刺管理サービスを提供するSansan株式会社。

名刺はツールに過ぎない。それ自体に、大きな価値は無い。それよりも名刺交換で得た情報と人脈を活用し、営業成果に繋げることに大きな価値がある。

名刺に最も多く触れてきたであろう印刷業界は、こんな大事なことにも気付かなかった。ただ、印刷するだけでは、もう生き残れないことを自覚しよう。

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最後に:いま、行動を起こせ

印刷業界のタイムリミットは、残り僅かだ。

まだ、これまでの資産を活かせる可能性は残されている。情報伝達の手段としての紙が、完全に社会から必要とされなくなる前に、行動を起こす必要がある。

早急に小さく始めて、検証・改善しながら、成果を出す。そして、それを積み重ねる。生き残りをかけて、共に戦おう。